で、出たー!! 女の子がパイロットで、お尻をぷりぷりさせながら乗り込むロボット、しかも腕だけ! そして異世界の無慣性メカ、超ハードSF! サイエンス、サイエンス! デ、デデデデデデ、デザインは! 第1回で組み立てたスキャニーと同じ宮武一貴さんだ! うおおお、宮武さんデザインの女性(が乗る)メカ!!! 燃えますぞ、今回は!
そう、今回は……今回は今回はついについに! 宮武さんがほとんどのメカをデザインした「超時空世紀オーガス」(1983年)のプラモデルではありませんか!
「オーガス」は前番組「超時空要塞マクロス」(1982年)と同様、イマイとアリイの2社が分担してプラモデルを開発したのでした。今回の1/42 モラーバー・マーイはアリイ製なので、やや不安ではあるが……まずは箱絵、そしてキットに封入されているイマイ・アリイ共同のチラシ(商品ラインアップ)を見てみよう。
▲この500円サイズの「モラーバー・マーイ」は、1983年11月発売。箱の左端には、パイロットのマーイが描かれている。モラーバーには赤と黄の2機があり、双子姉妹のマーイとリーアがそれぞれ搭乗する、主役のオーガスをサポートする味方側のロボである。サポートロボに、かわいい美少女キャラが搭乗するのがミソである
▲モラーバーは1/42スケール(500円)をアリイ、1/48(300円)をイマイが担当している。ざっと見てみると、主役のオーガスやほかのメカは500円の大型商品が1/.48、300円の小型商品が1/72で統一されており、1/42というミニカーのようなスケールでキット化されたのはモラーバーだけだとわかる
パーツを見ると、いちばん大きな胴体のパーツが14.5センチ。劇中でのモラーバーの全長は、箱に印刷されたスペックを見ると6.4メートル。キット化するには1/72では9センチぐらいになってしまい、あまりに小さすぎる。そこで1/42という異例のスケールが採用されたのだと思うが、同時期に放送されていた「聖戦士ダンバイン」も全長7メートル程度。1983年ともなると、「小サイズ=13センチ、大サイズ=18センチ」というガンプラ的なフォーマットだけでロボットアニメのプラモデル化に対応するのが、やや難しくなっていたのかもしれない。
では、各パーツを見ていこう。
▲クリア成形のキャノピー、デカール、ポリキャップ(大小2種類)。500円のキットとしてのリッチ感はバッチリ
▲キットは赤と白で成形されているが、赤は透けることのない深みのある色味の樹脂が使われている
▲これは一瞬、牛か何か、家畜のように見えてしまうのだが……人ですよ。ヒト。この四足っぽい生物が無名の男性パイロットならまだしも、あのかわいい女性パイロットのマーイなんだよ!? なんて世界は無慈悲なんだ! このパーツさえかわいく、セクシーに造形してくれればモチベーションがアップするのに!!!